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芳賀隆之という人物をご存じだろうか? それでは――所ジョージといったらどうだろう。以前、所さんがプレゼンテーターを務めていた「20世紀解体新書」という番組があった。その番組から、所さんを占ってほしいと依頼されたので、「生まれた時間がわかるのならコメントします」と答えたところ、制作会社が出生時間を調べてくれた。言ってみるものだ。昭和30年1月26日午前7時4分、埼玉県所沢市の生まれである。出生図には「年乙未」とあるが、通常、東洋系の占いでは1月26日は前年扱いなので、「甲午」にならなければならないが、これは紫微斗数の年の境が立春ではなく、旧暦一月一日であるためである(立春を境にとる流派もある)。そのことを、はじめにお断りしておく。
この人は、四柱推命の命式も抜群にいいが、紫微斗数の出生図もすばらしい。さすがに当代きっての人気タレントである。芸能界では、一時期人気を得たとしても、「あの人は今」の世界になってしまうのは珍しくないが、所さんがこれだけの人気と地位を保っていられるのは、出生図を見るとよく理解できる。その人気の秘密を、紫微斗数の出生図から探ってみることにしよう。
まず、「命宮」には、B破軍が入っている。あの、型破りで独特のキャラクターは、この命宮の破軍がよく示している。無造作、ざっくばらん、形式にこだわらない。破軍は組織に属するよりも、自由に動ける立場にいることで、その長所を発揮することができる星である。その分、運勢的には波があるが、ある日突然に成功する暗示を持っている。経歴をあまり知らないので、下積みがなかったといえば嘘になるだろうが、いきなりポンと出てきたような印象がある。そして、何よりも、財的発展が期待できる。破軍は、「投機の成功」を表しているので、いわゆる「一発当たってドンとお金を稼ぐ」という意味だ。同宮した右弼(うひつ)は、人気運や周囲の人たちからの助力を表している。
「財帛宮(ざいはくきゅう)」には、B七殺(しちさつ)とG文昌(もんじょう)が入っている。吉星の文昌はGと力がないので、ここではあまり役に立っていない。結果、B七殺が強く働くことになる。財帛の七殺は、不安定だが急に大きな財をつかむことを意味している。つまり、ここにも「命宮」と同じように、「一山当てる」暗示が現れている。所さんが、長者番付の芸能人の部で、上位にランキングされているのは、この破軍と七殺がきいているわけだ。
「官禄宮(かんろくきゅう)」は、どうだろうか。E貪狼(たんろう)、A鈴星(れいせい)、G陀羅(だら)が入っている。三星とも凶星で、輝度(A〜G)を考慮に入れてトータルすると、この「官禄宮」は問題を含んでいる。職場において、スタンドプレーに走ったり、私利を追求したりしがちである。貪狼には「芸能」という意味もあることはあるが、所さんがお勤め人の道を選んでいたら、現在のような成功は望めなかっただろう。組織には適合しないタイプなのだ。
「遷移宮(せんいきゅう)」をみてみよう。C紫微、C天相、A羊刃、左輔の四つが入っている。「遷移宮」は、その人の対外能力を表す。紫微・天相があるので、きちんと節度を持って人に接するのだろう。また、目上や有力者の引き立ても期待できる。所さんは、1993年制作の映画『まあだだよ』に出演して、黒澤明監督に認められた、とも聞く。化科(科)があり、頭の回転は速いだろう。A羊刃があるので、ただきちんと人に接するだけでなく、ガッツがあることもわかる。左輔は対外的人気を示している。
「福徳宮」には、B武曲(ぶごく)、A天府(てんぷ)、天魁(てんかい)が入っている。その人の精神生活や趣味生活をみる宮だが、ここがまたいい。所さんが外車のコレクターであることはよく知られているが、まさに趣味のためにどんどんお金を使えるような星の配合だ。「福徳宮」が悪いと、ストレスをため込みがちになるが、所さんの場合、そんなことはなさそうである。あれだけの売れっ子にもかかわらず、土曜日曜は完全休業だという。個人の自由な時間を犠牲にしてまで仕事をしない、という主義なのだろう。武曲は財、天府は富を表す星なので、自分の好きなことをやってお金がどんどん入る、とも読めなくはない。
紫微斗数は、こんなふうに、宮に入った星をそのまま読んでいくだけなので、難しい理屈は何もいらない。
2002年はかぞえ48歳で、午宮の七殺・文昌の十年運に入ったばかりだ。まだまだ社会的な活躍が期待できる。というよりも、これからピークを迎えるといったほうがよいかもしれない。55歳からの十年運(巳宮)に入ると、陰りが出始めるだろう。G天梁なので、健康面で問題が生じてきがちである。つまり、それまでは、「まあだだよ」なのである。
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